2010年3月3日水曜日

行き詰まり、閉口

完全に行き場を失ってしまった。

どうしたら良いのだろうか。。迷う。

出口の見えない迷路に足をつけた。
やっとゴールだと思っていたのにゴールが消えてしまった。
俺が一体何処を目指したら良いのか。目指す所は分かっている。分かっている。
何処を目指して歩き出せば良いのか。

目の前が暗い。

目の前は暗い。

霧がかかっている。

ふかい、ふかい霧が、周りを覆っている。


目の前が道路なのか、草むらなのか、水辺なのか何にも分からない。
ただただ、動きが止まっている。

ゴールも見えたし、ゴールだと思った場所に行こうとした。

でも、道が消えた。

道が消えたと同時に、ゴールも消えた。



ゴールが消えたと同時に無数のゴールが浮かび上がってくる。



目の前にたくさんのゴール。



どうしたら良いものか分からない。


何も分からない。

ただただ。ぼぉーっと暗闇にただただ立ち尽くしている。


いたづらに時間だけはすぎる。残酷だ。



でも、でも、向かうしかない。進むしかない。泣き言を言っている暇はない。


ただただ、闇雲に進むしかない。



目を閉じて、耳をあけて。研ぎすました五感に、全細胞に身を委ねる。


無理しない。身を委ねてそこに向かう。
ゴールなんてない。


初めから、ゴールなんてない。


ただ、ただ、道を歩いて行くだけ。
ただ、ただ、感じたまま、光のさす方に身を委ねて、声の聞こえる方に身を委ねるだけ。
どこにいるのか、同じ場所を往来しているだけなのか。

俺には分からない。

でも、分かる。


身を委ねて。


頭を流れに任せて。


目線を流れに任せて。


手を足を身体全部、気持ち全部を自分の身体に任せて。


ただ。歩くだけ。

何でもない。

ただただ自分があるだけ。
恥ずかしい事だらけ。
卑しい事だらけ。


俺は裸で歩いている。

惨めで格好悪くて駄目な男。
でも歩く事は止めない。


流れに身を任せているから。